私がおススメする「きのこ観察会」の存在をご存じでしょうか? 地元の公的機関での催しには色々な行事の情報があります。小学生以下のお子さんのいる家庭では地域の行事に関心があるのではないでしょうか?
ヨーロッパでは「きのこ鑑定会」は生活の一部です。物知りのお年寄りから毒の有無や料理の仕方を習います。赤ずきんちゃんが持っているようなカゴを持って森に入りキノコの知識を得ます。学校でのお勉強とは一味違うお勉強会ですね。
私の体験した「きのこ観察会」を紹介します。私なりに面白さを感じて得をしたことがアナタにお伝えできたら嬉しいです。なぜか自然の中を歩くだけでもリフレッシュできるような満足感も味わえますよ!
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机に向かうだけが勉強じゃないよ!
キノコは食べるだけのものではありません。キノコの存在は自然界の一部でキノコが存在しなかったら、木は大木になり時には凶器となって人間に被害を及ぼすことがあるもしれません。
木の葉が落ちて堆積して分解されることにより土の栄養となります。その分解をしているのが菌類なのです。堆積されたフカフカの養分たっぷりの土の上を歩いたことがありますか? カチカチのコンクリートの上を歩くのとはだいぶ違いを感じることができますよ。実際に歩くことで足が養分の含まれている土を感じることができます。
課外授業は外の自然や社会のルールを身をもって教えてもらえる良い機会ですね。体を実際に動かすことで大事な教えを記憶し、忘れない効果もあります。
山を歩いてみよう!
木々の中に身を置くと太陽の光の角度を感じます。太陽の光は生物にとっての栄養源ですので競って光を浴びようとしている様子を目にすることができます。
私達人間も地球上の生物の一部にすぎませんので、知識や太陽の光から栄養を頂くことで成長することができるのです。知識を得ることで脳が活性化し、実際に太陽の光を浴び体内にビタミンDを生成することでお肌の新陳代謝や免疫力をアップさせます。
山の中では思わぬ出会いがあり、人間以外の地球上の生き物と遭遇する可能性があります。日本国内では熊以外の生き物なら歓迎して出会いを楽しむのが良いですよ。
キノコ観察会に参加して・・http://chibakin.la.coocan.jp/
数年前ですが、まだ子供が一緒に参加したキノコ観察会があります。千葉県立博物館が事務局となっている千葉菌談話会主催のものでした。千葉県内にある佐倉城址公園内が会場となり、講師は博物館学芸員で農学博士の吹春先生でした。
指定の公園内で参加者が一斉にキノコを求めて探します。収穫したキノコは土の中に埋もれているところまで、形を崩さないように取り新聞紙にキャンディー包みにします。
土の上だけでなく、枯木や地面にピッタリとくっついているものまで様々です。「コレもキノコの仲間?」と疑わしいものまで取ってきます。
集合時間になると、続々とキノコが集まってきて、ここからが観察会の面白いところです。
新聞紙を広げたテーブルの上には、「○○属」と種類別に並べられていきます。多くの人たちの目で収穫しますので、個人ではなかなか得られるような量ではありません。一つ一つ観察し分類されていきます。もちろん毒キノコか食用キノコかもその場で教えてもらえます。用意している図鑑もフル回転であれやこれやと調べられていきます。
キノコは時間とともに形が違っていたり、雨に濡れることにより色が微妙に変化したり、個体により何かが成長の邪魔をして変わったところから顔を出してしまったものなどが、鑑定を難しくさせてしまうのです。キノコの定義として胞子を飛ばす器官は普通傘の裏ですが、風船のようなものやクサイにおいのもの、ゴム状のものなど様々です。
よって種類が豊富なのですが、自然が相手なのでいつも全てのキノコを目にすることができる訳ではありません。観察会に参加している人も様々な角度からキノコを知ろうとしています。写真に収めたり、顕微鏡で胞子を観察したり、匂いをかいだり、食べ方をきいたり、絵などの美術品の題材にしたりする人も参加しています。
博物館の先生が説明をしてくれますので、本を読むだけや図鑑の写真を見るだけでは得られない話も聞けます。「一般に名前のないキノコでもある地域では昔から食べられている」
と聞くとヨーロッパで行われている「きのこ鑑定会」は地域限定の課外授業そのものですね。
お好きな場所にいってみては?
いくつかの観察会を紹介します。
長野県須坂市「ペンションきのこ」www.ued.janis.or.jp/~bori/kansatukai.html
例年夏休み期間中は「キノコ観察会」として毎週日曜日の午前中にオーナー自ら教えてくれます。大人も子供も一緒に参加できます。
筑波実験植物園 www.tbg.kahaku.go.jp/event/2013/10kinoko/0709.php
キノコの部として毎年ではないようですが、キノコ展や観察会が開かれます。
東京農大で行われる秋の市民講座。こちらはキャンセル待ちです。
nyumon www016.upp.so-net.ne.jp/nyumon
昔は小学校1年生の教科に理科と社会がありましたが、「生活科」となりより身近なものから学ぶようになりました。もともと人間は自然の中の一部ですから課外授業は生きることを学ぶ大切なものですね。
地元機関誌などに年度初めに年間行事予定が記載されますので探してみてください。きっと「きのこ観察会」「きのこ鑑定会」などがあり知識をもった専門家の先生による勉強会が行われています。一番の目的は毒キノコによる中毒事故を未然に防ぐことですが、地域性が色濃くでる行事だと言えます。
実際に参加することで新たな発見が私たちの知識欲を満たしてくれます。体と頭の同時刺激は心身ともに健康を促進させてくれますので、気持ちのいいものですよ。こんなことがキッカケで何かに関心が持てるようになったら人生の役に立つこと間違いなしです。