猫と並んでペット代表とも言える犬、私も実家では親子の柴犬を2匹飼っています。家族同様のペット、いつまでも元気でいて欲しいし、できれば長生きしてもらいたいですよね。
私も実家に帰ったときは、犬の写真を撮ったり可愛い姿に癒されております。
しかし、2匹のうちの親犬の方が数年前から様子がおかしく、気がついたときには緑内障になっていました。現在はもう失明してしまい、老犬ということもあり、あまり活発に動くことはなくなってしまいましたが、今も元気に生きていてくれています。
目が見えなくても元気に暮らしていけるように、ここでは目が見えなくなってしまったワンちゃんのケアや接し方をご紹介していこうと思います。
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緑内障ってこんな病気
犬の緑内障は、人間の緑内障と同じで眼球の内圧(眼圧)が高まることによって網膜や視神経が影響を受け、視野が悪化した状態を言います。 眼圧が高まると、瞳孔が開きっぱなしになる、眼球が突出してくる、角膜炎や結膜炎、視野の狭まり、そして失明などの症状が出ます。
緑内障は、眼圧を一定に保つ房水(ぼうすい)という液体が眼球内に過剰にたまり、眼球の圧力が異常に高くなる事によって眼の奥にある視神経乳頭が圧迫されることで起こります。
眼圧の上昇は激しい痛みを伴い、網膜や視神経が傷害を受けます。初期の緑内障は、痛みとともに眼を細める行動や、光への過敏反応を引き起こします。緑内障の犬はしばしば一点を凝視し、角膜は混濁します。また、一度緑内障と診断されると治療をしても、現状維持・視野や視力が元に戻ることは厳しいのが現状です。
我が家の犬は、病院を受診した時にはもう緑内障が随分進んでいて、失明してしまいました。よくよく考えれば、数年前から突然行動がおかしくなった時期があり、室内で飼っていたのですが、壁に穴が空くほど壁を噛んだりと、それまでそういった行動は見られなかったのに突然し始めたのは、緑内障で目が見えなくなりつつある恐怖や、痛みからの行動だったのかなぁと思っています。
どちらにせよ犬は言葉を喋れませんので、飼い主が異変を見つけるしかありません。早期発見が重要ななかなか難しい病気ですが、ワンちゃん行動がいつもと違ったり、目を閉じていたり、涙目になっていたり、目やにが増えたりと、少しでも異変を感じたら早目の受診をおススメします。
緑内障になってしまったら
残念ながら緑内障は完治することはありません。視野が欠けたり、失明してしまったものが回復することもありませんし、進行を遅らせることしかできません。
また、犬の場合は急激に病状が進行してしまうので発症後48時間で失明してしまうこともあるそうです。ですので、病状を受け止めて、今見えているもので生活するしかありませんし、失明してしまったワンちゃんが生活しやすいように私たちが配慮してあげることが大切です。
失明してしまった時のケア
犬の普段の生活での視力の依存度は、人間に比べて低いと言われています。視認もしますが、嗅覚にかなり重きを置いていると考えられます。目が見えなくなってしまったワンちゃんが安心して毎日を暮らせるように、飼い主の配慮が必要です。飼い主の配慮の仕方で、目が見えなくても散歩も行けるし、ご飯も水も自分で飲み食いすることができます。
私たち飼い主が目が見えなくなってしまったワンちゃんのためにすることは、
でっぱりやとがったもの、突き出たものなどの危険物をなるべく少なく、角はなるべくまるくし、ぶつかっても危なくないようにしてください。
特に顔の辺りの高さの、ぶつかりそうなものを排除するか、ガードしぶつからないようにしてください。
また、家具の配置替えもしないようにしてください。ご飯のお皿や水飲み場の位置も変えないほうがいいです。
散歩の時など、飼い主がリードをうまく使って誘導してあげることで目が見えてなくても散歩へ行くことができます。
我が家の犬も散歩が大好きで、目が見えなくなってしまったあとも、体調の良い日には積極的に散歩に行こうとします。玄関を抜け、道路に出るまでに3段ほどの階段があるのですが、リードをすこしピンと張るように上に持ち上げるとピョンッとジャンプして道路に出ます。見えていた頃の記憶や、飼い主との信頼関係で目が見えなくても散歩に行けるのではないでしょうか。
また、散歩中リードはあまり長く持たず、ピンと張り、少し引っ張るくらいで持つ方がワンちゃんも安心して歩いてるように思います。
私たちは飼い犬の目が見えなくなってしまったら可愛そうだし、悲しいと思いがちですが、
ワンちゃんは目が見えなくなってしまい、悲しいというよりも見えないことに戸惑っているので、私たち飼い主がワンちゃんに寄り添い、今まで以上に安心感を与え、目が見えていた頃のように安心して暮らせるようにしてあげることが、見えなくなってしまったワンちゃんと一緒にクラスには不可欠だと思います。