引越しを繰り返す中でわかったことがあります。それは、「幸せはキッチンから」ということ。
住まいの形式により様々なタイプのキッチンを経験し、それに合わせた収納もいろいろと試してきました。
そして、意外な事実に気付いたのです。
それは、居心地のよいキッチンほど生活は充実し、より幸せを感じられる、ということ。
使いやすく、いつも片付いているキッチンでは、料理にも腕がなり、家族への思いやりや愛も深まりました。その幸福感が、ますますキッチンへの愛着をうみ、まるで幸せがキッチンから湧き出ているように感じたほどです。
巷に溢れている多くの収納アイデアも、全ての家のスタイルに合うというわけではありません。ですが、それらの収納術には決まったルールが5つあることに気付きました。その5つの基本ルールを紹介します。
スポンサーリンク
【ルール1】よく使うものは使う場所に
取り出し・片付けに適した収納場所は、使用場所、つまり動線上にあります。
ワンアクションで作業に取り掛かれるということは、作業効率をあげるだけでなく、精神的負担も軽減させてくれます。
反対に、特定の季節や行事に使うなど使用頻度の低いものは、高い位置や奥の方へ収納しましょう。
【ルール2】隠して気持ちをゆったりと
生活感の感じられない何もない作業台が、幸せな生活を生み出す鍵を握っています。
何も置かれていない作業台では、障害物もなく作業がはかどります。手間なく拭き掃除もできるのでいつまでも「キレイ」が続きます。
そしてその殺風景な作業台に、つい花瓶や観葉植物などを置きたくなってしまいませんか? 私見ですが、その非日常的なアクセントがおしゃれ感を醸し出すと思うのです。また、花や植物の世話をすることが、まるでキッチン全体を生きているアイテムとして世話をしているような、そんな愛着も生まれるような気がします。
【ルール3】統一感を持たせる
見えるところに収納するアイテムは、インテリアも兼ねます。家やキッチンの収
納家具に合うよう、色・素材・テイストを統一させると一層おしゃれ感が増し、
全体も広く感じられます。
とはいえ、今から買い替える必要はありません。あなたが迷った末に購入したア
イテムの大抵は、どれも似たような色やテイストではないですか?それらを配置
する時のひと工夫で、空間にすっきり感が生まれます。テイストがまばらな小物
は、バスケットなどに入れて収納することで統一感を演出することができます。
補足ですが、色彩心理学では、白は空間を広く感じさせると言われます。参考に
なさってみてください。
【ルール4】必要最低限を定位置・定量管理
さて、見えるところに置かないようにすると、見えないところの収納が大変です
ね。まず収納に取り掛かる前にやらなくてはならないことは、物を少なくするこ
とです。不要な物は処分し、ストックの量も見直しましょう。
厳選された必要最低限のものは、「定位置」、「定量」
で管理します。よく行く
スーパーでの買い物は手際よく短時間で終えられますよね? 常に同位置という
スーパーの品物の配置・配列が、あなたのキッチンでも活用できます。
その他、
・単品アイテム(鍋など)は重ねない
・セットアイテム(お皿やキッチンツールなど)はまとめる
・何であるか一目瞭然にしておく(ストックなど)
など、見つけ出す・取り出すという一連の作業の効率をあげるポイントです。
また、収納は各スペースの7~8割使用を目安にしておくと、新アイテムの購入
や量の増減にも対応しやすくなります。
【ルール5】収納お助けグッズの活用
昨今は、よく考えられた便利な収納グッズがたくさんあります。成功例や体験談
を参考に、あなたのキッチンで活用できるアイテムを見つけてください。
<スーパーやホームセンター、オンラインショップで購入>
突っ張り棚、収納ボックス、流し下やシステムキッチンで活用できるラックな
ど、限られたスペースを無駄なく使えるグッズがたくさんあります。使用する場
所のサイズを正確に測ってから購入することをお忘れなく。
<100均グッズを活用>
かご、トレー、フォルダー、プラケース、突っ張り棒、カフェのれんなど、
まとめ収納に大活躍するアイテムがたくさん見つかります。統一した素材や色
で揃えると、ハイセンスなインテリアにもなります。
<廃材を利用してオリジナルグッズを作る>
見えないところの収納は、ペットボトルや空き瓶、空き箱、紙パックなどで作る
のも一つの手です。望んだサイズに作れる手作り収納グッズは、環境にも優しく
経済的です。クリップやマスキングテープなどを使ってかわいくラベリングす
ると、実用的なうえ愛着も一層増しますね。
この5つのルールを基本に、あなたの家のキッチンも、幸せを生み出す素敵な
空間にしてみませんか?