人類と西洋医学の歴史は約90年間病原菌と抗生物質の闘いの歴史といっても過言ではないかもしれませんね。
1928年にフレミングがアオカビから世界初の抗生物質を作り出した。
その名前がペニシリンです。
この抗生物質の誕生のおかげで今までに感染症で苦しんでいた人類の生活は一変しました。
このときから人間による菌への総攻撃がはじまりました。
確かに人類の歴史は菌やウイルスの感染症でなくなる方は多く、中でも有名なのは黒死病(ペスト)です。
ペストは以前に大変流行ってしまい、特に中世にはヨーロッパなどで大変恐れられました。
今現在では世界で15年間で約2万人の患者が報告されています。
そのうちの1割は死に至っています。
ペニシリンの発明により西洋医学はペストに勝利宣言ができたと思いきや90年たってもペストを絶滅させることはできていません。
これはなにもペストに限ったことではありません。
様々な感染症は抗生物質をうってもより強い耐性菌として復活します。
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菌の性質
分かりやすい例をあげると風呂場はカビが生えやすいですね。
だから防カビの洗剤を使って壁、床、天井などを洗剤をつけて洗います。
しかしきれいになったかと思われた床、壁、天井、にはまたカビがはえてきます。
しかも洗剤の攻撃に耐えたより強力な耐性菌がでてきます。
するとより強力な洗剤を使って洗います。
するとそれに耐え抜いたより強力なスーパー耐性菌が登場します。
つまりいくら除菌しても完全に菌を撲滅することはできません。
この繰り返しで結局は人間の力ではどうにもならないようになります。。
これと同じようなことが病院でも起こっています。
よく院内感染という言葉をニュースなどで聞くと思いますが、抗生物質をうちすぎの患者が免疫が下がり耐性菌に感染してしまいます。
このような患者が次々と病院内で感染してしまいます。
病院にいるほうが感染しやすいというなんとも皮肉な結果を招いてしまいました。
その全く反対の例をみると言い方は悪いですがお世辞にも裕福とは言えない文明とは程遠い民族がいます。
彼らはお世辞にも衛生的といえる生活ではなく水も汚い水を飲んでいます。
日本人が飲んだらあっという間に下痢になり下手すると入院するはめになります。
しかし彼らは全く平気です。それどころか彼らの腸の中を調べるとコレラなどの病原菌がウジャウジャいます。
しかし彼らは全く平気です。
この差は何でしょうか?
免疫力は彼らのほうが明らかに高いですがなぜでしょう?
彼らは菌と共生しています。
菌とは仲良くしよう!個人でできる対処法
先進国のほうは菌を敵視しすぎて菌をたたくことばかりに気を取られすぎています。
病原菌ばかりに気をとられ私たちは味方の菌までも苦しめています。
私たちの体は皮膚から体内までビッシリ菌に覆われています。
これらの菌が実は私達になくてはならない存在でありこれらの菌なしでは私達は生きられません。
しかし先進国の人間はこれらの菌が生きていけなくなるような薬品まみれの食べ物を食べ、私生活では除菌、除菌と菌をいじめています。
これらの元気な菌は体中にいればいるほど体を病気から守ってくれます。
衛生的になりすぎて体が弱くなり、しかも強力になった菌にはなすすべがありません。
やはりスーパー耐性菌に負けたくないなら菌との共生を選び自分の体にいい菌を身に着けられるように発酵食品を食べ、あまり除菌をしないこと。
そして一番大事なことは菌は悪者という発想を捨てることだと思います。