お部屋に緑があるとそれだけで少し癒されますよね。観葉植物は決して必需品ではないものの、そこにあるだけで少しだけ心が豊かになります。私も春に2種類の観葉植物を育て始め、今では3種類の観葉植物を育てています。
今回は、初めて観葉植物を育て始めるにはもってこいの植物『カポック』の育て方をご紹介します。
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シェフレラ(カポック)という植物
カポックと言う名前で一般的に流通している植物は、正式な名前をシェフレラといい、常緑性の低木で一本の茎の先に手のひらを広げたように8~10枚の小葉を付けます。耐寒性、耐陰性もあり、とても丈夫で育てやすい植物です。
シェフレラはウコギ科に対して、カポックはパンヤ科と全く違う植物なのですが、丸い葉っぱの形がよく似ていたため誤用されたと言われています。
また、シェフレラの種類もたくさんあるのですが、よく園芸屋さんで目にするのは『ホンコンカポック』という種類で、私もそちらを育てています。
シェフレラ(カポック)の育て方
・置き場所
環境に順応する能力に優れている植物ですので、日陰でも育ちます。ですが日陰ばかりだと軟弱になってしまうので、時々日光に当てるようにしてください。もちろん日当たりのいい場所に置いて育てる方が葉の色や艶もよく、健康に育ちます。
夏に室内から外に移す場合は最初から直接直射日光に当てるのではなく、半日陰の場所に置き徐々に慣らしていくと葉焼けを防げます。
また、耐寒性にも優れているので、3℃程度あれば寒さで枯れることはありません。慣れれば0℃前後まで耐えられるので、平地や暖地では屋外でも冬越しできますが、寒風や霜に当たると株が傷むことがありますので冬は日当たりのいい室内で育てる方がいいかもしれません。
・水遣り
育成期間中(春~秋)にかけての水やりは土の表面が乾いたらたっぷり鉢底から水が出てくるまで与えます。その時受け皿には水が溜まらないようにしてください。冬場はあまり生長しないので土は乾かし気味で大丈夫です。あまり水をやりすぎると根腐れを起こし、最終的に枯れてしまいますので気をつけてください。
また、水やりと同時に霧吹きで株全体に葉水を与えることで健全に育ちます。
シェフレラ(カポック)が大きくなってきたら
春~秋にかけてはぐんぐん大きくなっていきますので、対応していかなければなりません。
植え替えが必要の場合は、5月~9月頃に行うといいでしょう。
植え替えが必要なポイントは、
・鉢に対して株が大きくなりバランスが悪い
・購入して2年ほど経っている
・鉢底から根が張り出している
・水を与えても土に染み込んでいかない
など一つでも当てはまったら植え替え時期と言えます。
ちなみに私は購入して1ヶ月くらいで購入当時の小さな鉢植えの土から根っこが見えてきたので一回り大きな鉢に植え変えましたので、最初の鉢が小さいと割とすぐに植え替えなければならないかもしれません。
植え替えの方法は、鉢から株を取り出したら土を3分の1ほど落とし、新しい用土を入れた1~2回り大きな鉢植えに植え替えます。
また、シェフレラ(カポック)は生長が早く、ぐんぐん大きくなります。
コンパクトにまとめたい時は、生え際から10~20センチ残して幹や枝を切り落とします。
上に伸ばしたい時は、20センチくらいになった頃に横に支柱を立て、固定してあげるましょう。茎が柔らかいので、大きくなると支えがないと倒れてしまいます。
シェフレラ(カポック)の増やし方
最も簡単で一般的なシェフレラ(カポック)の増やし方は、挿し木です。
茎の長さ10センチくらいにカットします。カットするときに切り口が斜めになるように切ったほうが、水を数面積が大きくなり、根付きを促進します。そのまま新しい土や水苔が入った鉢を用意し、そこにさし穂を半分位挿します。水をたっぷりやり、その後は土が乾かないように気をつけると1ヶ月ほどで根が出たら、その後鉢植え用の用土に植え替えます。
時期は5月~9月くらいに行うといいでしょう。
以上、シェフレラ(カポック)の育て方でした。
育てるポイント
・日陰でも育つがやっぱり日当たりの良い場所に置いてあげる方が健康に育つ。
・水やりは土が乾いたらたっぷりやり、冬場はやりすぎない。
・大きくなってきたらコンパクトにしたければ切り落とし、上に伸ばしたければ支柱を立てて支えてあげる。
とても育てやすく、初めて観葉植物を育てる方もポイントさえ押さえれば枯らすことなく育てることが出来ると思いますので、ぜひ育ててみてくださいね。