片付けができない子どもを見ていてわかったことがあります。
片付けがうまくできない子に問題があるのではなく、片付けがうまくできない収納に問題があるのです。
それは大人も同じ。つい片付けるのが億劫で、自分はズボラだと思いこんでいる人。違います。ズボラだから片付けができないのではなく、収納の仕方があなたをズボラにさせてしまっているのです。
また実はズボラである人ほど、片付けを楽にするアイデアを持っています。
ここではズボラな収納法で片付けが好きになる5つのコツを紹介します。
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コツ①物は少なく
引越しを繰り返している私は、よく数週間をスーツケースで運べるだけの最低限の荷物で生活をすることがあります。
その時に痛感するのは、最低限の荷物さえあれば生活に支障をきたさない、ということです。となると、「家」というものは物置の役割が大半を占めていることになります。その物置、不要なものはありませんか?
片付けを楽にする最大のコツは、「物が少ないこと」にあります。この機会に思い切って不要な物を手放してみましょう。
急速なテクノロジーの進歩や時代の変化により、「長く使う
ということが減っている現代では、買うことよりも借りる、保管よりもリユース、リサイクルといった新たな生活スタイルも生まれています。この便利なご時世、常時使用しないものは家におかず、今流行のクラウド(インターネット上でデータの保存・提供等をするサービス)同様、必要な時のみ一時的に調達する生活スタイルに変えてみるのもいいかもしれません。
コツ②ズボラに収納
目的の作業が終わった後のすがすがしい気分の後の片付けが億劫なのは、子どもも大人も同じです。ならば、片付けるのはやめて、そのままにしましょう!ぞれが二つ目のコツ。片付けるまでのアクション数を0ないし1にすることで片付けが簡単にできるようになります。
<ズボラ収納の例>
【書斎】
・よく使う文房具や小物は、蓋のないプラケースやかご、箱などに入れて作業する机の上に出しっ放しにする
・途中で作業をやめても、そのままの状態で入れられる引き出しを作る
【洗濯】
・干すハンガーと収納するハンガーを同じにする
・頻繁に使う下着類や部屋着などは一つのバスケットに入れる
【台所】
・毎回使う調理器具は作業場にいちばん場所に収納する
・毎日使う食器(お茶碗、コップ、箸など)はバスケットにまとめて収納し、バスケットごと取り出して使う
コツ③見える収納
取り出すことが面倒なものは、片付けるのもやはり面倒です。
クローゼットや押し入れの中の物、簡単に取り出せることができますか?重なっていたり奥にあったりして取り出すのも面倒、探すのも面倒になってはいませんか?
3つ目のコツは、何であるかが見える状態に収納することです。しきりや棚を作ったり、収納ケースや収納ボックスを利用したりして、積み木状に重ならないように収納しましょう。
コツ④ラベリングで定位置管理の意識づけ
出した物は元の場所に片付ける、なんていうのは誰でもわかっていること。それができないから頭を悩ませているわけですよね。
街で見かけるごみの分別ボックス。ここに4つ目のヒントが隠されています。わかっていてもついついサボってしまうのは、意識づけが低いから。ならば、わかっていることを確実に行動に起こさせる意識づけとしてラベリングをし、「絶対」の定位置を決めてしまいましょう。決めた所に戻す。ズボラな人でも無意識にラベル通りに片付けられることでしょう。
コツ⑤スペースにも心にもゆとりを
カレンダーに赤字の休日があるように、人には休息が必要です。「片付けがんばるぞ!
と力みすぎると、疲れてしまうこともあって当然。そんな時のためにも、ゆとりある収納を心掛けておくことをお勧めします。
たとえば、物の数より収納スペースの数を多くしておくことで、気軽に新しいものを加えたり、よりよくなるよう変更したりできます。
また、空のバスケットや箱を見えるところに置いておき、どうしても片付けられない時に一時的に入れるようにします。そして時間や精神的にゆとりがある時に改めて元の場所に片付けるようにすると、精神的にも負担なく定位置管理が続けられるでしょう。
まとめ
1.不要なものを処分して物を減らす
2.片付けるまでのアクションの少ない場所に収納する
3.よく見え、簡単に取り出しやすい収納にする
4.ラベリングして定位置に片付ける意識を高める
5.時にはサボれるゆとりをもつ
片付けやすい収納は乱れにくく、その整頓された空間にいることで精神的にゆとりが生まれます。その心のゆとりは、片付けも楽にさせることでしょう。この好循環は作業の生産性をあげるだけでなく、日常生活に活力をもたらします。上手な収納で生活に潤いを!ぜひ試してみてください。