
「LibreOfficeは無料だけど、本当に安全なの?」
「仕事で使って、ウイルスに感染したりしない?」
そのように不安を感じて検索されたあなたは、非常に正しいセキュリティ感覚をお持ちです。タダほど怖いものはない、と言いますからね。
結論から言えば、LibreOfficeは世界中の自治体や企業でも導入されている、信頼性の高い安全なソフトです。「無料だから裏で情報を抜いている」といった心配はありません。
ただし、ExcelやWordと同じく、「世界中で人気があるソフトだからこそ、悪いハッカーに狙われやすい」というリスクは存在します。
この記事では、PC初心者の方が安心してMicrosoft Office代(年間数万円)を節約するために、「これだけやっておけば大丈夫」なセキュリティ設定と、知恵袋では語られない「使い勝手の真実」をわかりやすく解説します。
目次
なぜ「LibreOfficeは危険」という噂があるのか?
Googleの検索候補に「危険」「やめとけ」と出るため不安になりますが、これは主に「偽サイトへの誘導」や「古いバージョンの放置」が原因でトラブルに遭った人の声です。
ソフトウェア自体は怪しいものではなく、実際には以下のように公的な組織でも導入されています。
🏛️ 日本国内での導入実績(信頼の証)
- ✅ JA福岡市:
全職員のPCに導入し、業務効率を落とさず大幅なコスト削減を実現。 - ✅ 徳島県:
県庁内ネットワークでLibreOffice(OpenOffice系)を長年活用。 - ✅ 民間企業:
「脱Microsoft Office」を掲げる多くの企業が採用。
つまり、「怪しい中華製ソフト」などではなく、世界標準のオフィスソフトなのです。
LibreOfficeの危険性とウイルス感染リスクの真実
では、なぜセキュリティ対策が必要なのでしょうか?
LibreOffice自体は安全なオープンソースソフトウェアであり、ウイルスやスパイウェアではありません。しかし、Microsoft Officeと同様に「マクロ機能」を悪用した攻撃の標的になることがあります。
具体的に危険性が高まるのは、以下の3つのケースです。
- 公式サイト以外から「偽物」をダウンロードした場合
- 「マクロのセキュリティ」設定が初期状態(中)のままの場合
- 修正パッチ(アップデート)を適用せず古いまま放置した場合
(例:CVE-2025-0514等の脆弱性が放置されている)
逆に言えば、「公式サイトから入手し、最新版にして、マクロ設定を変える」だけで、有料ソフトと同等の安全性で利用可能です。過度に恐れる必要はありません。
⚠️ 【2025年最新】報告された脆弱性と修正状況
しっかりアップデートしていれば防げるものですが、参考までに今年報告された主な事例を掲載します。
※最新版(25.2.x以降)を使っている方は、これらは全て対策済みですのでご安心ください。
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Code
- CVE-2025-0514:リンクを開くと裏でプログラムが動く✅ LibreOffice 24.8.5 以降で修正済み
- CVE-2025-14714:アプリの権限を悪用される (Mac版)✅ LibreOffice 25.2.4 以降で修正済み
👉 もっと詳しく知りたい方へ
「使いにくい」は本当?Microsoft Officeとの違い
安全性と同じくらい気になるのが「仕事で使えるか(互換性)」ですよね。
機能ごとのリスクレベルをまとめました。特に「△」や「×」がついている機能は、少し慣れが必要です。
| 機能/項目 | LibreOfficeの対応状況 | 業務への影響 |
|---|---|---|
| 文書作成 (Word互換) | 概ね良好 (docx対応) | 低 (フォントが少しズレる程度) |
| 表計算 (Excel互換) | 関数は9割対応 | 中 (グラフ位置が動くことあり) |
| マクロ (VBA) | 一部のみ動作 (非完全) | 高 (エラーが出る可能性大) |
「見た目」と「操作感」の決定的な違い
知恵袋などでよく指摘されるのが「メニュー画面が古い」という点です。
Microsoft Officeは「リボン(アイコンが並ぶ形式)」が標準ですが、LibreOfficeは初期設定だと「プルダウンメニュー(文字から選ぶ形式)」になっています。
🖼️
直感的だが、画面の縦幅を取る
📝
昔のWord風。画面が広く使える
【朗報】 実はLibreOfficeも、設定([表示] > [ユーザーインターフェース])で「Microsoft Office風のリボン表示」にワンクリックで切り替え可能です。「使いにくい」と感じる人の多くは、この設定を知らないだけなのです。
見た目は好みに合わせて変えられるので、そこまで心配する必要はありません。
LibreOfficeを安全に利用するための8つの絶対条件
「基本的には安全」とお伝えしましたが、無料ソフトの恩恵を最大限に受けるためには、導入時に以下の手順を必ず実行してください。
これさえ守れば、有料ソフトと変わらない安全性で利用できます。
- 公式サイトURL (ja.libreoffice.org) を目視確認する
- ダウンロード時に「安定版 (Still)」を選択する
- インストール直後に最新パッチへアップデートする
- マクロセキュリティ設定を「高」に変更する
- Javaランタイム環境 (JRE) の安全性を確認する
- 隠しファイルや個人情報の削除設定を有効にする
- 外部提出用のファイルは必ずPDF形式で保存する
- Windows Defender等のセキュリティソフトを常駐させる
これだけは今すぐやって!「マクロセキュリティ」の設定
ランサムウェアの多くはマクロ機能を狙ってきます。以下の手順で今すぐ設定を確認してください。1分で終わります。
- LibreOfficeを起動し、メニューバーの [ツール] をクリック
- [オプション] > [LibreOffice] > [セキュリティ] を選択
- [マクロセキュリティ] ボタンをクリック
- レベルを「高」または「最高」に設定して [OK] を押す
【ツール】Microsoft Officeを買うべき?損益分岐点を計算
ここまで読んで「やっぱり設定とか管理が面倒だ」と感じたなら、有料のMicrosoft Officeを買ったほうが結果的に「時間の節約」になるかもしれません。
あなたの環境でいくら節約できるか、その金額は手間をかける価値があるか、計算してみましょう。
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※Microsoft 365 Personal(年間約14,000円)と比較した場合の概算です。
LibreOfficeの危険性に関するよくある質問

Q. スマホ版のLibreOffice Viewerは危険ですか?
A. 公式アプリであればウイルス等の危険はありません。ただし、PC版に比べて機能が制限されており、レイアウト崩れが起きやすいです。「外出先で内容を確認するだけ」なら問題ありませんが、スマホでガッツリ編集しようとするとファイルが壊れる可能性があるため推奨しません。
Q. 会社で勝手にインストールするとバレますか?
A. 企業のPC管理ソフトが入っている場合、ほぼ確実にバレます。LibreOffice自体は合法ですが、会社が許可していないソフトを勝手に入れる行為(シャドーIT)はセキュリティ規定違反となり、処分の対象になる危険性があります。必ず情シス部門に確認しましょう。

