LibreOfficeでの作業風景

「LibreOfficeは危険らしい…」
「無料ソフトを使うと、個人情報が抜かれるのでは?」

そのように不安を感じて検索されたあなたは、非常に正しいセキュリティ感覚をお持ちです。
結論から言えば、LibreOfficeは「基本的には安全だが、初期設定のまま使うと危険なソフト」です。

この記事では、検索結果には表示しきれない「2025年に報告された具体的な脆弱性データ」と、それを回避してMicrosoft Office代として年間数万円を節約するための「裏ワザ的な設定手順」を解説します。

LibreOfficeの危険性とは?ウイルス感染のリスクについて

LibreOfficeの危険性とは、主に「非公式サイトからのダウンロードによるウイルス混入」「マクロ機能の悪用によるマルウェア感染」の2点です。LibreOffice自体はオープンソースで透明性が高く、スパイウェアではありません。ただし、発見された脆弱性(CVE-2025-0514等)への対策パッチを適用せず、かつ「マクロのセキュリティ設定」を最高レベルにしていない場合、ファイルを開くだけでPCが乗っ取られる重大なリスクがあります。

⚠️ 【2025年最新】報告された主な脆弱性と修正状況

以下の不具合は重大ですが、最新版(25.2.x以降)へアップデートすることで全て防ぐことができます。

  • Windows
    CVE-2025-0514:ハイパーリンクによる実行ファイル起動

    ドキュメント内のリンクを開くだけで、悪意あるプログラムが裏で実行される危険性。

    ✅ LibreOffice 24.8.5 以降で修正済み
  • Mac
    CVE-2025-14714:権限継承による認証回避

    Pythonインタープリタ経由で、アプリの権限を悪用しスクリプトを実行される恐れ。

    ✅ LibreOffice 25.2.4 以降で修正済み
  • 共通
    CVE-2025-1080:マクロURL悪用

    「Office URIスキーム」を悪用し、不正なマクロを強制実行される脆弱性。

    ✅ LibreOffice 24.8.5 / 25.2.1 以降で修正済み
  • 共通
    CVE-2025-2866:PDF署名の偽造

    無効なデジタル署名を「有効」と誤認してしまう検証プロセスの欠陥。

    ✅ LibreOffice 24.8.6 / 25.2.2 以降で修正済み
📌 その他(2024年): 埋め込みフォント処理不備(CVE-2024-12425)や情報漏洩(CVE-2024-12426)も、既にバージョン24.8.4で修正されています。

また、最新のセキュリティ情報については、公式サイトに書かれています。

LibreOfficeとMicrosoft Officeの互換性・機能比較表

「仕事で使えるか」を判断するために、機能ごとの互換性とリスクレベルを比較しました。
特に「△」や「×」がついている機能を使う場合は、業務に支障が出る可能性が高いため注意が必要です。

機能/項目LibreOfficeの対応状況業務リスク
文書作成 (Word互換)概ね良好 (docx対応) (フォントズレのみ)
表計算 (Excel互換)関数は9割対応 (グラフ位置が動く)
マクロ (VBA)一部のみ動作 (非完全)高 (動作しない/エラー)
レイアウト再現性複雑な図形は崩れる (印刷物がズレる)
ピボットテーブル対応しているが操作感相違 (慣れが必要)
共同編集機能基本機能なし (同時編集不可)
PDF出力標準搭載 (優秀) (むしろ安全)

LibreOfficeを安全に利用するための8つの絶対条件

上記の脆弱性は、最新版へのアップデートで防げますが、それだけでは不十分です。
安全に無料ソフトの恩恵を受けるためには、導入時に以下の手順を必ず実行してください。

  • 公式サイトURL (ja.libreoffice.org) を目視確認する
  • ダウンロード時に「安定版 (Still)」を選択する
  • インストール直後に最新パッチへアップデートする
  • マクロセキュリティ設定を「高」に変更する
  • Javaランタイム環境 (JRE) の安全性を確認する
  • 隠しファイルや個人情報の削除設定を有効にする
  • 外部提出用のファイルは必ずPDF形式で保存する
  • Windows Defender等のセキュリティソフトを常駐させる
  • 定期的に公式サイトで脆弱性情報 (Advisories) を確認する

LibreOfficeのセキュリティ設定画面

特に重要な「マクロセキュリティ」の設定手順

リストの中でも、4番目の「マクロセキュリティ」は最も重要です。ランサムウェアの多くはここを狙ってきます。
以下の手順で今すぐ設定を確認してください。

  1. LibreOfficeを起動し、メニューバーの [ツール] をクリック
  2. [オプション] > [LibreOffice] > [セキュリティ] を選択
  3. [マクロセキュリティ] ボタンをクリック
  4. レベルを「高」または「最高」に設定して [OK] を押す

【ツール】Microsoft Officeを買うべき?損益分岐点を計算

「管理が面倒だ」と感じるなら、有料のMicrosoft Officeを買ったほうが結果的に安い(時間の節約になる)かもしれません。
あなたの環境でいくら節約できるか、リスクを取る価値があるか計算してみましょう。

💰 LibreOffice節約シミュレーター

Microsoft Officeと比較して…
円の節約!

※Microsoft 365 Personal(年間約14,000円)と比較した場合の概算です。

【補足】LibreOfficeが「使いにくい」と感じた時の対処法を見る

セキュリティ対策をして導入したものの、「画面が見づらい」「操作が分からない」と感じる場合は、以下の設定を試してください。

  • UIをタブ形式に変更:
    [表示] > [ユーザーインターフェース] > [タブ] を選択すると、Microsoft Officeに近い「リボンUI」になります。
  • アイコンの変更:
    [ツール] > [オプション] > [表示] から、アイコンスタイルを「Colibre」や「SVG」に変更するとモダンな見た目になります。
  • ダークモード:
    OSの設定に追従しますが、オプションからアプリケーションの背景色を個別に設定可能です。

これらの設定を行うだけで、無料ソフト特有の「安っぽさ」は劇的に改善されます。

LibreOfficeの危険性に関するよくある質問

疑問

Q. スマホ版のLibreOffice Viewerは危険ですか?

A. 公式アプリであれば安全ですが、編集機能が弱くレイアウト崩れがPC版以上に激しいです。閲覧専用と割り切るなら問題ありませんが、本格的な編集を行おうとするとファイル破損のリスクがあるため推奨しません。

Q. 会社で勝手にインストールするとバレますか?

A. 企業のIT資産管理ソフトが入っている場合、インストールログですぐに検知されます。LibreOffice自体は合法ですが、「許可されていないソフトを入れた」という点でセキュリティ規定違反(シャドーIT)となり、懲戒処分の対象になる危険性があります。

リスクを理解した上で、賢くコスト削減するなら


公式サイトから安全にダウンロードする

※必ず「安定版 (Stable)」を選択してください