『戦国無双5』が「ひどい」と評価される主たる要因は、従来シリーズからのキャラクターデザインの大幅な変更、真田幸村や伊達政宗といった人気武将のリストラ、および武器モーションの重複(コンパチ問題)によるゲームプレイの単調化にあります。特に「戦国無双4」までのファン層からは、これらの一新された要素が「改悪」と捉えられる傾向が強い一方、シリーズ未経験の新規層からは「スタイリッシュな和風アクション」として肯定的な評価も得ています。

ネット上の評判だけで「クソゲー」と断じるのは早計です。
この記事では、なぜ本作がこれほどまでに賛否両論を巻き起こしたのか、その「炎上の火種」をデータと事実に基づいて徹底解剖します。

戦国無双5が「ひどい」と言われる最大の理由:リストラとキャラ変

『戦国無双5』における最大の批判点は、時代設定を応仁の乱から本能寺の変までに限定したことにより、真田幸村、伊達政宗、石田三成といったシリーズ屈指の人気キャラクターが参戦リストから削除(リストラ)されたことです。加えて、主人公である織田信長のデザインが「壮年期の魔王」から「青年期のうつけ」へと一新され、声優も変更されたことが、長年のファンの間に強い拒絶反応を引き起こしました。

もし

正直なところ、この変更は「シリーズのリブート(再始動)」としてはあまりにも急進的すぎました。
「俺たちの知っている武将がいない」という喪失感は、システム云々以前にファンの心を折るのに十分な破壊力を持っています。

具体的にどのような変化があったのか、リストアップして確認しましょう。

  • ❌ 主要キャラのリストラ:
    真田幸村、伊達政宗、石田三成、直江兼続などが不参戦。
  • ❌ 織田信長の激変:
    威厳ある「第六天魔王」から、熱血少年漫画の主人公のようなビジュアルへ。
  • ❌ 声優の総入れ替え:
    信長、光秀などのメインキャストが一新され、耳馴染みのある声が失われた。

キャラクターの不在はファンのモチベーションに直結しますが、さらに追い打ちをかけたのがストーリー展開における特定の武将の扱いです。

ネタバレ注意|ストーリーが「薄い」と言われる原因

『戦国無双5』のストーリーに対する批判は、主に「織田信長」と「明智光秀」のダブル主人公体制を強調するあまり、浅井長政などの他勢力キャラクターの行動原理が脚本の都合で歪められている点(キャラ崩壊)に集中しています。特に、過去作では「信義に厚い好青年」として描かれてきた浅井長政が、本作では信長との対立構造を成立させるために唐突な裏切りや不可解な言動を行う場面が見られ、旧作ファンにとって感情移入を妨げる大きな要因となっています。

警告

新しい解釈に挑戦したこと自体は評価できますが、その結果として「キャラクターが舞台装置のようになっている」と感じるプレイヤーが多かったようです。
具体的には以下のような不満点が多く挙げられています。

  • 浅井長政の退場シーンがあまりにも唐突で、感動よりも困惑が勝る。
  • 信長と光秀以外の武将のエピソードが掘り下げ不足で、ドラマが薄い。
  • 史実の有名な合戦が省略されたり、ダイジェスト的に処理されたりしている。

システム面の退化|深刻な「コンパチ(モーション重複)」問題

『戦国無双5』のアクション面における最大の欠点は、プレイアブルキャラクターが27名存在するにもかかわらず、使用できる武器モーション(攻撃アクション)の種類が15種類しかなく、複数のキャラクターが同じモーションを使い回す「コンパチ(コンパチブル)」仕様になっている点です。過去作で好評だった「全キャラクター固有モーション」が廃止され、「大身槍」や「薙刀」といった武器種ごとの共通モーションに変更されたことは、キャラクターごとの個性を楽しむ無双シリーズの醍醐味を損なう結果となりました。

「違うキャラを使っているはずなのに、画面の中でやっていることが同じ」
これは、多様なキャラクターを操作することに喜びを感じるファンにとっては致命的です。

公式の意図ユーザーの実感
武器ごとのアクションの質を高め、どのキャラでも好きな武器を使えるようにした。固有技(チャージ攻撃の一部)以外は同じ動きで飽きやすい。
個性が死んでいる。
「閃技」システム導入による戦略性の向上。閃技は面白いが、基本コンボの単調さを補うまでには至っていない。

Switch版の画質劣化とフレームレートの実態

Nintendo Switch版『戦国無双5』は、PS4版と比較して解像度が低く(携帯モード時)、多数の敵兵が出現するシーンや「無双奥義」などの派手なエフェクトが発生する場面において、フレームレート(fps)の低下や処理落ちが発生することが確認されています。また、ハードウェアスペックの制約上、遠景の敵兵が表示されない「ポップアップ現象」が顕著であり、ワラワラと群がる敵をなぎ倒す無双シリーズ特有の爽快感や没入感が一部損なわれる可能性があります。

比較

とはいえ、「ゲームとして遊べないレベル」ではありません。
画質を犠牲にしてでも携帯性を取るか、据え置き機で快適さを取るか。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

Switch版とPS4版の比較まとめ

  • 🎮 Switch版のメリット:
    寝転がってプレイ可能、携帯モードで素材集めなどの周回作業が楽。
  • ⚠️ Switch版のデメリット:
    敵の表示数が少ない、画質がぼやける、処理落ちでカクつく場面がある。
  • 🎮 PS4/PS5版のメリット:
    60fpsの滑らかな動作(PS4 Pro/PS5)、敵の表示数が多く爽快感が高い。

辛口評価レビュー|戦国無双5の総合点数

本作の評価は、「あなたがシリーズをどれくらい愛しているか」によって真っ二つに分かれます。
そのため、当サイトではあえて2つの基準で点数をつけさせていただきました。

① 旧作ファン視点

60

減点理由:
・愛着ある武将のリストラ
・固有モーション廃止による没個性
・「コレジャナイ」キャラ変

② 新規・ライト層視点

85

加点理由:
・和風ロック&墨絵の最高な世界観
・過去作の知識不要なストーリー
・単純にアクションゲームとして良質

正直なところ、点数をつけるのが非常に難しい作品です。
項目別に分解すると、「どこが優れていて、どこが致命的か」がはっきりと見えてきます。

評価項目点数寸評
キャラデザ2.0新規には好評だが、古参には「誰?」レベルの激変。
ストーリー3.0熱い展開もあるが、長政等の扱いが雑で消化不良。
アクション4.0「閃技」は良システム。神速の弱体化は好みが分かれる。
BGM・演出5.0文句なしの神レベル。和ロックと墨絵は最高。
ボリューム2.5コンパチ(モーション被り)が多く、底が浅い。

次回作「戦国無双6」への改善・進化の期待

次回作『戦国無双6』が発売されるとすれば、本作で批判された「リストラ武将の復活」と「固有モーションの完全復活」が必須条件となります。本作の「閃技」や「ビジュアル」といった成功要素を維持しつつ、不満点を解消する「ボリュームの拡充」が行われれば、シリーズ最高傑作になるポテンシャルは十分にあります。

私たちユーザーが望むのは、単なる原点回帰ではなく、「過去作へのリスペクトを持った上での進化」です。
公式には、今回の賛否両論を重く受け止め、次なる戦場で雪辱を果たしてくれることを期待しましょう。

【診断ツール】あなたは戦国無双5を楽しめるか?

⚔️ あなたの適正をチェック

Q1. 過去の戦国無双シリーズをプレイしましたか?


Q2. 「真田幸村」や「伊達政宗」がいないと許せない?


Q3. 和風・墨絵風の新しいビジュアルは?


【結論】戦国無双5は「新しい無双」を受け入れられる人のための作品

『戦国無双5』は、過去作の正統進化を期待したファンにとっては「コレジャナイ感」の強い作品ですが、一つの独立したアクションゲームとして見れば、ビジュアル、サウンド、アクション性のいずれも高い水準でまとまった良作です。特に「戦国時代初期の物語」や「和風スタイリッシュアクション」に魅力を感じる新規プレイヤーにとっては、過去作の知識が不要である点が大きなメリットとなり、十分に楽しめるエントリーモデルと言えます。

「ひどい」という声は、それだけ過去作が愛されていたことの裏返しでもあります。
もしあなたが、新しい信長と共に「破壊と創造」の物語を楽しむ覚悟があるのなら、本作は間違いなく手に取る価値があります。

さあ、固定観念を捨てて、新しい戦国の世へ出陣しましょう。