だいぶ前から、私の中には一つの疑問が持ち上がっていました。
それは、日本のへそってどこですか?
と言うことです。
現在、神戸市に住んでいますが、少し北に行くと…西脇市というところがあります。
ここには日本へそ公園というのがあるんです。
でも、以前にテレビで日本のへそとうたう場所が、他にも複数あるようなのです。
では、そんな日本のへそについて、少し考えてみたいと思います。
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疑惑の日本のへそ…実は6ヶ所!
へそって、人間において考えると…体の真ん中辺りにおへそがありますよね?
だから、ここに限って言うのであれば、日本の真ん中…いわゆる日本の中心(位置的)にあるのが『日本のへそ』と考えていいかと思います。
人間のおへそは1つ!
ただ、これが日本のへそとなると…実は6ヶ所もあるんですね!
ご存知でしたか?
日本の中心が6つあるとは思えませんので、これは自称へそ!ということですね!
自称へそ、はいくら名乗っても罪ではありません。
ただ、混乱を招く恐れが。
では、その自称日本のへそとは一体どこなのでしょうか?
探せ!自称日本のへそ!!
まずは、簡単に地名だけ…
1. 群馬県 渋川市
2. 栃木県 佐野市
3. 山梨県 韮崎市
4. 長野県 辰野町
5. 岐阜県 関市
6. 兵庫県 西脇市
日本地図から考えてみると…山梨、長野、岐阜辺りが妥当なのかなと、私は思ってしまいましたが、実は特に『日本のへそ』議論に対して熱の入れようが半端ないのが、群馬県渋川市と兵庫県西脇市なんです。
北と南が対抗しているのが、なんだか違和感を覚えてしまいます(笑)
なぜ、この2つの市が相対しているのか…簡単にご説明します。
1枠、群馬県渋川市! 2枠、兵庫県西脇市!
まず、1枠の渋川市から参りましょう。
渋川市が日本のへそを自称する理由は2つ。
1つ目は地理的な要件です。
その根拠は、日本の北端の岬である、北海道の宗谷岬と南端の鹿児島県佐多岬を直線で結んで、その中間点にあるから!ということです。
2つ目ですが、歴史的要件がきっかけのようです。
西暦802年に坂上田村麻呂が東征の際、現在の渋川市に立ち寄り、ここが日本の中心であると定めた『臍石』があるということが理由です。
この2つの根拠に基づいて、昭和59年に渋川市は『へそのまち』を宣言しているのです。
名所としては、『臍石』や『へそ地蔵』
イベントとしては『渋川へそ祭り』『へそ踊り』などがあります。
そして、そのおかげでへそ活動は相当熱心なようです。
では、2枠の兵庫県西脇市。
何か気付きませんか?
そうなんです。この西脇市だけは西日本にあるんです。本当なら中部地方辺りにあってもおかしくはないとは思うのですが…。
では、なぜ西日本にある西脇市が日本のへそになるのか、その理由はこちら。
西脇市が日本のへそとなった根拠は、大正時代に遡ります。(大正時代には、西脇町でした。)
陸軍が東経135度、北緯35度にある西脇市を日本の中心と確認したことに始まるそうです。
その後、昭和52年に西脇市では『日本のへそ』を宣言!
さらに、平成元年からは『日本のへそです大作戦』となるものを展開しています。
西脇市には、『日本へそ公園』があります。
その他にも、『へその西脇・織物まつり』『日本のへそゴマ栽培』『へそマラソン』などなど、へそに関連した様々なイベントが行われています。
自称とはいえ、他の場所もそれなりに理由があるんです!
1 栃木県 佐野市
日本の北端の岬である北海道宗谷岬と南端である鹿児島県佐多岬を直線で結び、また、日本海側の海岸線の中間地点と太平洋側の海岸線の中間地点を同じく直線で結びます。
この2本が交わったところ、それが『日本のへそ』で、その場所が佐野市ということなんです。
単純に日本のど真ん中をさしていると言ってもいいかもしれませんね。
2 山梨県 韮崎市
日本のへそとなった根拠は栃木県佐野市と似ています。
北と南を結ぶのは同じで、次に日本の最東端小笠原の南鳥島と最西端与那国島を直線で結びます。
その交差した場所、それが山梨県韮崎市大草町になります。そこが日本のへそになるという訳です。
3 長野県 辰野町
日本にはゼロポイントという場所が40か所あるんです。
ゼロポイントとは、緯度経度とも00分00秒となる場所をさします。
そして、その40か所の中心が長野県辰野町にあることから『日本のへそ』となっているようです。
ただ、辰野町自身は日本のへそとしてではなく『日本の地理的中心』と唱えているようにも見えるのです。
4 岐阜県 関市
岐阜県関市が日本のへそとなる根拠ですが、これは総務省統計局の国勢調査によるものなんです。
詳しく説明しますと、国勢調査では日本の人口重心を求めています。
人口重心とは、日本に住む人の体重が全て同じであると仮定して、その全員が日本地図に乗った場合にちょうどバランスが取れるという場所なんです。
でも、これって冷静に考えて…必要なんでしょうか?
日本に生まれてこのかた住んでいますが、今日はちょっとバランス悪いなぁ~と感じた日は、きっと一日もありません。
変わった調査をしているのですね!
ただ、日本の人口そのものは国勢調査のたびに推移します。
そのたびに点はずれるということになるんですけど、これまでにこの方法で日本のへそと言われた場所には、記念して名付けられた建物や温泉施設が今でも存在するそうです。
結局のところ日本のへそって??
結局、簡単に言いますと、日本のへそとは『ここだ!』というところはない!と言うことです。
それじゃあ、困るという方のために…
地理的なことに重点を置くのか、これまでの歴史の観点において重点を置くのか、その2択になると思います。
ですが、正直言いますと…『日本のへそ』ではなく、『自称日本のへそ』となるわけですね。
それを前面に出して行くのか、どうなのかは別として、6ヶ所全てにおいてそれなりの理由があるんです。
これを読んでいただき、納得なのか腑に落ちないのかはあなた次第!!
どうしても納得がいかない場合は、旅行がてらにちょっと足を延ばしてみてはいかがですか?
新しい発見があるかもしれません。
そして、この『日本のへそ』議論を前面に押し出し、個々にアピールしてもらえたら地域も活性化すると思います。
この機会に、あなたの街も日本のへそを目指してみませんか??