河原や山道で見つけた角の丸いつるつるの石、ついポケットにいれて持ち帰った、なんていう経験はありませんか?
なんだかかわいくて不思議と心がほんわかする石ころ。こんな石をもっと自分のスペシャルにできる石絵が、今密かなブームになっています。
石絵は「石」、「絵の具」、「筆」があれば誰にでもすぐに始められます。「手作りニガテ~」という人でも気負うことなく簡単にできるのが人気の秘密かもしれません。小さなお子さんとも一緒に楽しめるのも魅力的です。
ここでは簡単な石絵の描き方やアイデアを紹介します。
どんな石を選べばいい?
ずばり、「気に入った石」です。
自由な発想をアートに変える石絵は、石選びも自由で構いません。河原や道端で見つけたお気に入りの石でもいいですし、ホームセンターなどの園芸コーナーでも、あなたが探している大きさや形のものを簡単に手に入れることができるでしょう。
角がとれ、表面がフラットなものの方が塗りやすく、見た目にもやさしいですが、角を生かしたデザインなど、自由な発想に基づいて選んでください。
絵の具は何を使うの?
油性ペンやポスターカラーでも描けますが、アクリル絵の具がお勧めです。なぜなら、アクリル絵の具は水性なので色が伸びやすく、それでいて油絵のような仕上がりになり、しかも水に塗れても色が落ちることはありません。
全体に色を塗る場合は、先に表を塗り、乾いたら裏を塗ります。アクリル絵の具は速乾性に優れていて、何度でも重ね塗りができます。
さあ、さっそくただの「石ころ
をあなたのセンスでとびきりの「アート」にしちゃいましょう!
まずは自由に描いてみる
!
アート、アートと言われると、肩に力が入ってしまいそうなので、まず手始めに、石の形関係なく、石の中に好きな絵を描いてみましょう。表だけでも十分かわいく仕上がります。
この石、なんに見える?
じぃ~っと見ていたら、「何だかアレに似てる!」というのが石の素朴な面白さです。三角な形がイチゴっぽかったり、中央の膨らみがゴリラの顔に見えたり。
そんな石の形を利用した作品、作ってみませんか?石を手のひらにのせ、上から見たり、横から見たり、逆さまにしてみたり。きっと何かひらめくはずです!
パターンや文字でおしゃれな置き物に
手先の器用な人は、パターンを入れたり、文字を書いたりしておしゃれな置き物にするのも素敵です。
例えば、小さな石に一文字ずつ書いて、並べて名前やメッセージを作ったり、「Thank you」などの気持ちを書いてプレゼントにつけたり、アイデアはどんどん広がりそうですね。
実際に海外では、石にメッセージを書いたものが、ウェディングのスモールギフトとして使われたりもしているそうです。
独自のセンスで思いっきりアート!
「アーティスト」気分で、思うまま大胆に描いてみるのもおもしろいでしょう。誰も思いつかないような突拍子もないアイデアで、あなたの芸術を爆発させてください。
実際に、石絵作家(ストーンアートデザイナー)として活躍されているプロの方もいらっしゃいます。一度プロの作品をご覧になってみられてはいかがですか?どれも、もうただの石とは思えない素晴らしい作品ばかり、あなたのやる気もぐんと向上すること間違いなしです。
絵が苦手な場合は描かないで作る!
「やっぱり絵を描くのはニガテ~」という方は、複数の石を組み合わせて一つの大きな絵を作るのはいかがですか?
私は、家族で花火を見に行った日のことを、小さな石を組み合わせて表現しました。各パーツに合う大きさや形の石を組み合わせ、それぞれに色をつけると、絵を描かなくても思い出の一コマを表現することができます。
傑作は永久保存版に!
とってもよくできた石絵や、複数の石を組み合わせて作った作品などは、フレームに入れると手作り感と格調の高さを兼ねそろえた立派な壁飾りになります。
これは、3人の子どもたちが石絵で作ったお雛様とお内裏様なのですが、記念にフレームに入れてみました。平面上に石絵を並べてボンドで固定するのですが、石に厚みがあるため、フレームが立体的に仕上がり、とても温かみのある素敵な壁飾りになります。
また私の場合は、子どもたちの個性が表れた作品を並べて一つのフレームにしたので、家族の間でいつまでも共有できる思い出の詰まった作品となりました。
一見、子どもの遊びの延長のように思われるこの石絵(ストーンアート)は、れっきとした芸術であり、アイデア次第で、箸置き、文鎮、置き物、レター、壁飾りなど、活用の場も広がります。
お金も道具も不要、「手作りはニガテ~
という人でも簡単にできる石絵、ぜひ挑戦してみださい。